こう思うと、忽ち又好奇心の奴隷となって、殆ど前後の分別もなく把手へ手をかけ、グルッと廻すと造作もなく開いて了った。
中へ這入ると、推測に違わず正面の螺旋階の上り端に、―――大方光子が私の為めに置いて行ったものであろう。
半ば燃え盡きて蝋がとろ/\流れ出して居る手燭が、三尺四方へ覚束ない光を投げて居たが、私と一緒に外から空気が流れ込むと、炎がゆら/\と瞬いて、ワニス塗りの欄干の影がぶる/\動揺して居る。
こう思うと、忽ち又好奇心の奴隷となって、殆ど前後の分別もなく把手へ手をかけ、グルッと廻すと造作もなく開いて了った。
中へ這入ると、推測に違わず正面の螺旋階の上り端に、―――大方光子が私の為めに置いて行ったものであろう。
半ば燃え盡きて蝋がとろ/\流れ出して居る手燭が、三尺四方へ覚束ない光を投げて居たが、私と一緒に外から空気が流れ込むと、炎がゆら/\と瞬いて、ワニス塗りの欄干の影がぶる/\動揺して居る。