例の約束をした二つ目の右側の扉、―――それへ手捜りで擦り寄ってじっと耳を欹てゝ見ても、矢張ひッそりと静まり返って居る。
半ばゝ恐怖、半ばゝ好奇の情に充たされて、まゝよと思いながら私は上半身を靠せかけ、扉をグッと押して見た。
ぱっと明るい光線が一時に瞳を刺したので、クラクラしながら眼をしばたゝき、妖怪の正体を見定めるように注意深く四壁を見廻したが誰も居ない。
例の約束をした二つ目の右側の扉、―――それへ手捜りで擦り寄ってじっと耳を欹てゝ見ても、矢張ひッそりと静まり返って居る。
半ばゝ恐怖、半ばゝ好奇の情に充たされて、まゝよと思いながら私は上半身を靠せかけ、扉をグッと押して見た。
ぱっと明るい光線が一時に瞳を刺したので、クラクラしながら眼をしばたゝき、妖怪の正体を見定めるように注意深く四壁を見廻したが誰も居ない。