だから今日の日曜なども、いつもならば彼女は居残るところなのであるが、生憎今日の会と云うのは、阪急御影の桑山邸にレオ・シロタ氏を聴く小さな集りがあって、それに三人が招待されていると云う訳で、雪子は外の会ならば喜んで棄権するのだけれども、ピアノと聞くと行かずにはいられないのであった。
で、幸子と妙子とは会が終ってから、有馬方面へハイキングに出かけた貞之助と落ち合って、神戸で晩飯をたべる約束になっていたのであるが、雪子はその方だけを棄権して先に帰ることにしたのであった。
「ちょっと、中姉ちゃんまだやろか。