二階の彼女の部屋と云うものも、日本間に西洋家具の一揃が備えてあって、寝室と勉強部屋を兼ねるようにしてあったのだけれども、悦子は勉強するのにも、ままごと遊びをするのにも、応接間ですることを好み、いつも学校用品やままごとの道具をそこら一杯散らかしているので、不意に来客があったりすると、よく大騒ぎをすることがあった。
夕方、表のベルが鳴ると、悦子は鉛筆を放り出して迎えに出たが、約束のお土産の包を提げて応接間へ這入って来た雪子のあとから、自分も飛んで這入りながら、
「見たらいかんよ」
二階の彼女の部屋と云うものも、日本間に西洋家具の一揃が備えてあって、寝室と勉強部屋を兼ねるようにしてあったのだけれども、悦子は勉強するのにも、ままごと遊びをするのにも、応接間ですることを好み、いつも学校用品やままごとの道具をそこら一杯散らかしているので、不意に来客があったりすると、よく大騒ぎをすることがあった。
夕方、表のベルが鳴ると、悦子は鉛筆を放り出して迎えに出たが、約束のお土産の包を提げて応接間へ這入って来た雪子のあとから、自分も飛んで這入りながら、
「見たらいかんよ」