一体雪子は、今迄は婚期に後れているからと云って、そう悲観しても僻んでもいなかったのは事実で、それと云うのも、内々自分の容貌に自信を持っていたかららしいのであるが、そこにそう云う思わぬ欠点が生じたと知ったら、どんな気持がするであろうか。
幸子はひそかにそう云う懸念を抱きながら、うっかり当人に聞いてみることも出来ないので、折々それとなく雪子の顔色を探りつつ日を送っていたが、表面雪子の素振には何の変化も現れず、殆どそのことに気が付かないのか、問題にしていないかの如くに見えた。
と、或る時妙子が、「中姉ちゃんこれ読んだか」と云って、二三箇月前の或る婦人雑誌を持って来たことがあった。