診察の結果は内科の方も皮膚科の方も予想通りで、レントゲン写真は、その日、待っているうちにネガフィルムが現像され、胸部に一点の曇りもないことが明かになったが、数日を経て、血液沈降速度十三、その他の反応も陰性と云う報告が届いた。
皮膚科では、診察後幸子が蔭へ呼ばれて、あのお嬢さんは早く結婚させて上げることですな、と、いきなり云われた。
注射で直ると云うことを聞きましたのでございますが、と云うと、ええ、注射でも直るには直りますが、あの程度なら分りゃしないじゃありませんか、それより早く結婚させて上げるんですな、それが一番あれを直す良い方法ですよ、と云った風なことで終ってしまったと云う訳で、結局雑誌で読んだことが本当らしいのであった。