夫婦の間にそんな風な会話があってから、翌日幸子は、家の電話では又後が面倒なと思って、近所の公衆電話へ行って本家の姉を呼び出したものだった。
と、案の定、何でそんなに何遍も会わんならんねん、と云うようなことなので、五通話も費して訳を話すと、それはそうかも知れないけれども、どうなるとも分らないうちから、二人きりで会うようなことを許してよいかどうか私には分らないから、今夜兄さんと相談して明日返事をしようと云う。
で、幸子は翌朝、向うから懸って来ないうちにと、又公衆電話へ走って行って、どうやら義兄が―――時間、場所、監督等、いろいろ条件つきではあるが、―――許可したことを確かめてから、雪子の方を当ってみると、これは分りが早くて直ぐ承知した。