で、幸子は翌朝、向うから懸って来ないうちにと、又公衆電話へ走って行って、どうやら義兄が―――時間、場所、監督等、いろいろ条件つきではあるが、―――許可したことを確かめてから、雪子の方を当ってみると、これは分りが早くて直ぐ承知した。
その日も幸子が、手土産に切り花を一束提げて井谷の家まで附き添って行き、最初に紅茶の接待に与って四人で暫く雑談をしてから、瀬越と雪子は二階へ案内され、幸子は階下で井谷と話しながら待っていたが、一時間ばかりと云う約束が三四十分超過した頃に、二人は降りて来た。
帰りは瀬越が一と足後に残ることになり、姉妹が先に暇を告げたが、今日は日曜で悦子が家にいることを慮って、幸子はそのまま神戸へ出、オリエンタルホテルのロビーへ行ってもう一度お茶を飲みながら、会見の模様を雪子に聞くと、