「去年はこいさん、大晦日に帰って行ったやないか」
「そうやったか知らん。
妙子はここのところ、来年早々第三回目の人形の個展を開くためにずっと製作に熱中していて、もう一箇月も前から毎日の大部分を夙川のアパートで暮していたが、その間に又、舞の稽古も捨てられないと云って、一週に一度ずつ大阪の山村の稽古場に通っていたので、幸子は暫くこの妹とおちおち顔を合わしたことがないような気がしていた。
「去年はこいさん、大晦日に帰って行ったやないか」
「そうやったか知らん。
妙子はここのところ、来年早々第三回目の人形の個展を開くためにずっと製作に熱中していて、もう一箇月も前から毎日の大部分を夙川のアパートで暮していたが、その間に又、舞の稽古も捨てられないと云って、一週に一度ずつ大阪の山村の稽古場に通っていたので、幸子は暫くこの妹とおちおち顔を合わしたことがないような気がしていた。