と、幸子が奥へ怒鳴っている暇に、又庭へ降りて行って、今度は平戸の花の萎んだのを摘みはじめた。
此処の平戸は四五日前に真っ盛りであったのが、今は六分通り萎んで、見苦しくよごれているのであったが、分けても白い花の、紙屑のように黄色く汚らしくなったのを、気にして一つ一つ取って捨て、あとに雄蘂が髯のように残ったのをも、丹念にむしって行くのであった。
「ちょっと!
と、幸子が奥へ怒鳴っている暇に、又庭へ降りて行って、今度は平戸の花の萎んだのを摘みはじめた。
此処の平戸は四五日前に真っ盛りであったのが、今は六分通り萎んで、見苦しくよごれているのであったが、分けても白い花の、紙屑のように黄色く汚らしくなったのを、気にして一つ一つ取って捨て、あとに雄蘂が髯のように残ったのをも、丹念にむしって行くのであった。
「ちょっと!