二十四
この寄せ書きに対しては間もなく幸子宛に返事が来、あれを繰り返し身に沁みてうれしく読んだこと、自分もこの間の十五夜には二階の窓からひとり月を眺めていたこと、あれを読んで、去年蘆屋の家で月見をした時の情景を昨日のことのように思い浮かべたこと、などを感傷的に書いて来たが、それから又暫く音信が跡絶えた。
雪子がいなくなってからは、お春が悦子の寝台の下に寝床を敷いて寝るように極めてあったが、半月ばかり立つと、悦子はお春を嫌い出してお花に代らせ、又半月ばかり立つと、お花を嫌い出して下働きのお秋に代らせた。