第一空気の肌触りが、こない柔かいことあれへん。
何せ名物のからッ風がひどうて、―――二三日前にも、高嶋屋へ買い物に行って、帰りに外濠線の通りへ出たら、さっと風が吹いて来て持ってる包吹き飛ばしてしもうて、それ追いかけて取ろうとすると、ころころと何処迄でも転こんで行くよってに、なかなか取られへんねん。
そのうちに着物の裾が又さっとまくれそうになるのんで、片っ方の手でそれも押えてんならんし、ほんに、東京のからッ風云うたら譃やない思うたわ」
第一空気の肌触りが、こない柔かいことあれへん。
何せ名物のからッ風がひどうて、―――二三日前にも、高嶋屋へ買い物に行って、帰りに外濠線の通りへ出たら、さっと風が吹いて来て持ってる包吹き飛ばしてしもうて、それ追いかけて取ろうとすると、ころころと何処迄でも転こんで行くよってに、なかなか取られへんねん。
そのうちに着物の裾が又さっとまくれそうになるのんで、片っ方の手でそれも押えてんならんし、ほんに、東京のからッ風云うたら譃やない思うたわ」