尤も帰りは神有電車で帰ったのであったが、その夜寝床へ這入ってから、急に出血を見て苦痛を訴え始めたので、櫛田医師に来診して貰ったところ、意外にも流産らしいと云う。
で、直ぐ専門医を呼んで貰ったが、矢張櫛田医師の診察の通りで、明くる朝流産を見たのであった。
貞之助は、夜中に幸子が苦しみ出してから自分の寝床を上げさせてしまい、ずっと枕もとに着き切っていたが、翌日も、流産の後始末の時にちょっと席を外しただけで、妻の苦痛がうすらいでからも、とうとう事務所を休んでしまって病室に詰めていた。
尤も帰りは神有電車で帰ったのであったが、その夜寝床へ這入ってから、急に出血を見て苦痛を訴え始めたので、櫛田医師に来診して貰ったところ、意外にも流産らしいと云う。
で、直ぐ専門医を呼んで貰ったが、矢張櫛田医師の診察の通りで、明くる朝流産を見たのであった。
貞之助は、夜中に幸子が苦しみ出してから自分の寝床を上げさせてしまい、ずっと枕もとに着き切っていたが、翌日も、流産の後始末の時にちょっと席を外しただけで、妻の苦痛がうすらいでからも、とうとう事務所を休んでしまって病室に詰めていた。