二十八
当日は、もうお水取が済んだにしてはうすら寒い日で、風はないけれども、雪模様の、どんよりした空あいであった。
貞之助は朝起きるとから、出血はまだ止まらんのんか、と、第一にそれを気にしていたが、午後にも早く帰って来て、どうや、出血はと、又尋ね、気分が悪かったら今からでも断ったらええ、今日のところは僕一人でも勤まるさかいに、と云ったりした。
二十八
当日は、もうお水取が済んだにしてはうすら寒い日で、風はないけれども、雪模様の、どんよりした空あいであった。
貞之助は朝起きるとから、出血はまだ止まらんのんか、と、第一にそれを気にしていたが、午後にも早く帰って来て、どうや、出血はと、又尋ね、気分が悪かったら今からでも断ったらええ、今日のところは僕一人でも勤まるさかいに、と云ったりした。