谷崎潤一郎 『細雪』 幸子は貞之助に労わられつつ後れてゆっくり上って行ったが、二階へ上り切ってしまうと、廊下に立って海の方を展望していた野村が、そんなことには無頓着に、 「どうです蒔岡さん、此処はなかなか見晴らしがいいでしょう」 と、ひどく上機嫌な声で云った。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア