と、ニヤニヤ笑いながらはぐらかして、もうそれ以上は、話に乗って来ないでしまった。
東京へはあの明くる日に、見合いが済んだことだけを臥ながら一筆走らせてやったが、姉からは何の返事もなかった。
幸子はお彼岸の間じゅう臥たり起きたりして暮したが、或る日の朝、一遍に春らしくなった空の色に惹かれて、病室の縁側まで座布団を持ち出して日光浴をしていると、ふと、階下のテラスから芝生の方へ降りて行く雪子の姿を見つけた。
と、ニヤニヤ笑いながらはぐらかして、もうそれ以上は、話に乗って来ないでしまった。
東京へはあの明くる日に、見合いが済んだことだけを臥ながら一筆走らせてやったが、姉からは何の返事もなかった。
幸子はお彼岸の間じゅう臥たり起きたりして暮したが、或る日の朝、一遍に春らしくなった空の色に惹かれて、病室の縁側まで座布団を持ち出して日光浴をしていると、ふと、階下のテラスから芝生の方へ降りて行く雪子の姿を見つけた。