「雪子ちゃんそんな時にてんとあかんねんわ。
あの歳になっても十七八の娘と一緒やねん」
幸子はちょうど話の出たついでに、妙子が何か聞いていることもあろうかと、雪子ちゃんあの人のことどない思うてるのんか、何ぞ云うてえへなんだやろか、と云うと、そんで、うち、あんたどない思うてるねん云うて聞いてやったら、縁談のことは姉ちゃんと中姉ちゃんに任してあるさかい、行け云われたら何処へなと行くつもりやねんけど、あの人のとこだけはよう行かんさかい、えらい我が儘云うみたいやけど、どうぞこれだけは断ってくれるように、こいさんから中姉ちゃんに云うてほしい云うて、頼まれててんわ、―――と、そう妙子は云うのであった。