晩かれ早かれ、自己を新たにする必要のある代助には、嫂の志は難有いにもせよ、却って毒になるばかりであった。
ただ平岡と事を決する前は、麺麭の為に働らく事を肯わぬ心を持っていたから、嫂の贈物が、この際糧食としてことに彼には貴とかった。
その晩も蚊帳へ這入る前にふっと、洋燈を消した。
晩かれ早かれ、自己を新たにする必要のある代助には、嫂の志は難有いにもせよ、却って毒になるばかりであった。
ただ平岡と事を決する前は、麺麭の為に働らく事を肯わぬ心を持っていたから、嫂の贈物が、この際糧食としてことに彼には貴とかった。
その晩も蚊帳へ這入る前にふっと、洋燈を消した。