「凡そ二尺角の加茂川のヌケ石とよばれる緻密な硬砂岩の四面に四方佛を線彫したもので、彫り方はタガネ彫云々」トアリ、「平安後期天治二年(一一二五)の造立にかゝり、我国石佛中屈指の古い紀年銘をもつ遺品」デアルトシテ、四面ニ一ツズツ刻ンデアル四方佛、阿弥陀如来、釈迦如来、薬師如来、弥勤菩薩等々ノ坐像ノ拓本ガ示サレテイル。
又ソノ外ニ蜻蛉石線彫阿弥陀三尊石佛ノ一ツトシテ勢至菩薩坐像ノ拓本ヲ載セテイル。
「背の高い硬砂岩の自然石の三面に線彫されたこの三尊法来迎の形式になつてゐること本文の挿図の如くであるが、その内最もよく保存され佛容の比較的明瞭な勢至像の面をこゝに掲げた。