谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』 嘗て拵えてやると約束をしたプールの工事がもうその頃始まって、庭の芝生が掘り返されていた。 「拵えたって無駄だわよ、どうせ夏になればお爺ちゃんは日中に戸外へなんぞ出られやしないわ、無駄な費用だから止めた方がいゝわ」 と、颯子が云うと、浄吉が云った。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア