僕が十分にお前を満足させ得ない一半の責めはお前にある、お前がもっと僕の熱情をかき立てるようにしてくれれば、僕だってこんなに無力ではない、お前は一向そういう努力をしようとせず、自ら進んでその仕事に僕と協力してくれない、お前は食いしんぼうの癖に手を拱いて据え膳の箸を取ることばかり考えていると云い、私を冷血動物で意地の悪い女だとさえ云う。
夫が私をそういう眼で見るのも一往無理のないところがある。
だけど私は、女というものはどんな場合にも受け身であるべきもの、男に対して自分の方から能動的に働きかけてはならないもの、という風に、昔気質の親たちからしつけられて来たのである。