夫はよほど長時間私を裸体にしておいたのに違いなく、その証拠には、私に風邪を引かせまいために、―――そうしてまた眼を覚まさせまいために、―――ストーブを真赤に燃やして部屋を異常に煖めてあった。
私は夫に弄ばれたことを、今になって考えると腹立たしくも恥かしく感じるけれども、その時はそんなことよりも頭がガンガン疼くのに堪えられなかった。
夫が、―――カドロノックスかルミナールかイソミタールか、何か睡眠剤だったのだろう、―――水と一緒にタブレットを噛み砕いたものを口うつしに飲ましたが、頭の痛みを忘れたいので私は素直にそれを飲んだ。