朝から晩まで、どんな時でも夫はいつもあのことばかり考えていて、私の極めて僅かばかりの暗示にもたちまち反応を呈せずにはいない。
隙を見せれば即座に切り返して来るのである)間もなく私は夫が私のベッドの方へ上って来、うしろから私を抱きすくめて耳の裏側へ激しい接吻をつづけざまに注ぐのを、眼をつぶったまま許していた。
………私はそんな工合にして、今ではどんな意味ででも愛しているとは云い得ないこの「夫」という人に、自分の耳朶をいじくらせることを、決して不愉快には感じなかった。
朝から晩まで、どんな時でも夫はいつもあのことばかり考えていて、私の極めて僅かばかりの暗示にもたちまち反応を呈せずにはいない。
隙を見せれば即座に切り返して来るのである)間もなく私は夫が私のベッドの方へ上って来、うしろから私を抱きすくめて耳の裏側へ激しい接吻をつづけざまに注ぐのを、眼をつぶったまま許していた。
………私はそんな工合にして、今ではどんな意味ででも愛しているとは云い得ないこの「夫」という人に、自分の耳朶をいじくらせることを、決して不愉快には感じなかった。