でも、夕刻私が帰って来た時には病人の鼾ごえが聞えていたのに、と云うと、「奥さんのお留守中は止んでいて、お帰りになる少し前からまた始まっていたのです」と云う。
どうやら私の疑心暗鬼が当っており、思い過しが思い過しでなかったことが分りかけて来たのであるが、それでも私にはまだ腑に落ちかねることがあった。
ここで一往敏子の今日の行動を順に並べてみると、―――午後三時、口実を設けて私を外へ出してしまう。
でも、夕刻私が帰って来た時には病人の鼾ごえが聞えていたのに、と云うと、「奥さんのお留守中は止んでいて、お帰りになる少し前からまた始まっていたのです」と云う。
どうやら私の疑心暗鬼が当っており、思い過しが思い過しでなかったことが分りかけて来たのであるが、それでも私にはまだ腑に落ちかねることがあった。
ここで一往敏子の今日の行動を順に並べてみると、―――午後三時、口実を設けて私を外へ出してしまう。