すでに病人は二十三日の土曜の朝、私と二人きりでいる時に、「にーき、にーき」と口走って、私の日記を読みたがっている意を明らかにした。
それなら、二十四日の午後、私がいなくなった留守に、敏子と小池さんのいる前(その時も小池さんは銭湯へ行っていたのかも知れないが、婆やは確かな記憶がないと云う)でも、同じ言葉を口走らなかったと誰が云えよう。
病人は、私に訴えても取り合ってくれないので、敏子に訴えた。
すでに病人は二十三日の土曜の朝、私と二人きりでいる時に、「にーき、にーき」と口走って、私の日記を読みたがっている意を明らかにした。
それなら、二十四日の午後、私がいなくなった留守に、敏子と小池さんのいる前(その時も小池さんは銭湯へ行っていたのかも知れないが、婆やは確かな記憶がないと云う)でも、同じ言葉を口走らなかったと誰が云えよう。
病人は、私に訴えても取り合ってくれないので、敏子に訴えた。