が、それきり声が聞えて来る様子がないので、書きさしの日記帳を卓の上に置き、立って病室に行ってみた。
病人は静かに仰向いて、顔を真正面に天井に向けて寝ているようであった。
(発病の日に私が眼鏡を外してやってから、病人は一度も眼鏡を掛けたことがなかった。
が、それきり声が聞えて来る様子がないので、書きさしの日記帳を卓の上に置き、立って病室に行ってみた。
病人は静かに仰向いて、顔を真正面に天井に向けて寝ているようであった。
(発病の日に私が眼鏡を外してやってから、病人は一度も眼鏡を掛けたことがなかった。