正月四日の朝、彼が書棚の水仙の花の前にわざと抽出の鍵を落しておいたのは、私に日記を読んで貰いたくてたまらなくなった証拠であるが、そんな小細工をしてくれないでも、私はとうから盗み読みをしていたのであることを、ここで白状することにしよう。
私は私の一月四日の記において、「私は(夫の日記帳を)決して読みはしない。
私は自分でここまでときめている限界を越えて、夫の心理の中にまではいり込んで行きたくない。
正月四日の朝、彼が書棚の水仙の花の前にわざと抽出の鍵を落しておいたのは、私に日記を読んで貰いたくてたまらなくなった証拠であるが、そんな小細工をしてくれないでも、私はとうから盗み読みをしていたのであることを、ここで白状することにしよう。
私は私の一月四日の記において、「私は(夫の日記帳を)決して読みはしない。
私は自分でここまでときめている限界を越えて、夫の心理の中にまではいり込んで行きたくない。