なぜかというのに、生れつき体質的に淫蕩であった私は、どうでもこうでもそうするよりほかに生き方はなかったからである。
当時の私が、夫に対して何かの不満を持っていたとすれば、それは夫が私の旺盛な慾求に十分な満足を与えてくれないという点にあったが、それでも私は、彼の体力の乏しさを咎めるよりは、自分の過度な淫慾を恥じる気持の方が強かった。
私は彼の精力の減退を歎きながらも、そのために愛憎を尽かすどころか、一層愛情を募らせつつあった。
なぜかというのに、生れつき体質的に淫蕩であった私は、どうでもこうでもそうするよりほかに生き方はなかったからである。
当時の私が、夫に対して何かの不満を持っていたとすれば、それは夫が私の旺盛な慾求に十分な満足を与えてくれないという点にあったが、それでも私は、彼の体力の乏しさを咎めるよりは、自分の過度な淫慾を恥じる気持の方が強かった。
私は彼の精力の減退を歎きながらも、そのために愛憎を尽かすどころか、一層愛情を募らせつつあった。