平中は闇の中を手さぐりで一歩々々進みながら、かの人の閨とおぼしいあたりへ漸く這い寄ることが出来たが、こゝらであろうと見当を付けてまさぐると、衣を引き被いで横に長く臥している姿が手に触った。
ほっそりした肩つき、可愛らしい頭の恰好、まさしくかの人に相違ない。
髪を撫でゝみると、しなやかな毛の房々としたのが氷のように冷めたく触る。
平中は闇の中を手さぐりで一歩々々進みながら、かの人の閨とおぼしいあたりへ漸く這い寄ることが出来たが、こゝらであろうと見当を付けてまさぐると、衣を引き被いで横に長く臥している姿が手に触った。
ほっそりした肩つき、可愛らしい頭の恰好、まさしくかの人に相違ない。
髪を撫でゝみると、しなやかな毛の房々としたのが氷のように冷めたく触る。