贈物はそれからも引きつゞいて数回に及んだ。
或る時は錦、綾、等々の織物、或る時はこれも唐土から渡ったと云う珍奇な幾種類もの香木、或る時は葡萄染、山吹、等々の御衣幾襲ね、―――折にふれて何とか彼とか口実を設けては、矢継ぎ早やに使者が来るのであった。
大納言は時平に格別な考があるのだろうなどゝは疑ってもみず、たゞもう有難さと忝さで一杯であった。
贈物はそれからも引きつゞいて数回に及んだ。
或る時は錦、綾、等々の織物、或る時はこれも唐土から渡ったと云う珍奇な幾種類もの香木、或る時は葡萄染、山吹、等々の御衣幾襲ね、―――折にふれて何とか彼とか口実を設けては、矢継ぎ早やに使者が来るのであった。
大納言は時平に格別な考があるのだろうなどゝは疑ってもみず、たゞもう有難さと忝さで一杯であった。