谷崎潤一郎 『少将滋幹の母』 と云って、国経は突然声を張り上げて謡った。 「我に酒を勧む、我辞せず、請ふ君歌へ、歌うて遅きこと莫れ。 老人は白氏文集を愛読していて、興に乗ずると、こんな工合に文句を暗誦するのであるが、これが出る時はそろそろ酒が循って来た證拠であった。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア