だが此の方はさすがに夫の大納言のような見っともない態はしていない。
大納言は坐っていても彼方へよろ/\此方へよろ/\し、眼がどろんとして何を見ているのやら分らないが、左大臣は居ずまいも正しく、しゃんとしていて、酔っても威容を崩さない。
それでいて絶えず杯に満を引いて、いくらでも酒を呷っている。
だが此の方はさすがに夫の大納言のような見っともない態はしていない。
大納言は坐っていても彼方へよろ/\此方へよろ/\し、眼がどろんとして何を見ているのやら分らないが、左大臣は居ずまいも正しく、しゃんとしていて、酔っても威容を崩さない。
それでいて絶えず杯に満を引いて、いくらでも酒を呷っている。