「愚老はたゞもう忝うて/\、………こんな嬉しいことは八十年来………」
と云いながら、ぽろ/\涙をこぼしつゞけた。
それでも感心に、主人の為すべき勤めは忘れず、左大臣が礼を述べて帰り支度をしかけると、かねて今夜の引出物に用意しておいた箏のことを持って来させたり、白栗毛と黒鹿毛の見事な馬を曳いて来させたりして披露をした。
「愚老はたゞもう忝うて/\、………こんな嬉しいことは八十年来………」
と云いながら、ぽろ/\涙をこぼしつゞけた。
それでも感心に、主人の為すべき勤めは忘れず、左大臣が礼を述べて帰り支度をしかけると、かねて今夜の引出物に用意しておいた箏のことを持って来させたり、白栗毛と黒鹿毛の見事な馬を曳いて来させたりして披露をした。