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時平を始め満座の公卿たちは一言も発せず、眼前に展開した思いがけない光景に恍惚としていた。
―――最初、国経が御簾の蔭へ手をさし入れると、御簾の面が中からふくらんで盛り上って来、紫や紅梅や薄紅梅やさま/″\な色を重ねた袖口が、夜目にもしるくこぼれ出して来た。
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―――最初、国経が御簾の蔭へ手をさし入れると、御簾の面が中からふくらんで盛り上って来、紫や紅梅や薄紅梅やさま/″\な色を重ねた袖口が、夜目にもしるくこぼれ出して来た。