彼はいきなりその人の腕を取って肩にかけた。
女は引き立てられながらさすがに躊躇するらしく見えたが、でもしなやかに少し抵抗したゞけで、やがてする/\と体を起して行くのであった。
屏風の外で待っていた人々は、急には出て来ないであろうと思えた左大臣が、忽ち恐ろしく嵩高な、色彩のゆたかなものを肩にかけながら物々しい衣ずれの音をひゞかして出て来たのに、又驚きを新たにした。
彼はいきなりその人の腕を取って肩にかけた。
女は引き立てられながらさすがに躊躇するらしく見えたが、でもしなやかに少し抵抗したゞけで、やがてする/\と体を起して行くのであった。
屏風の外で待っていた人々は、急には出て来ないであろうと思えた左大臣が、忽ち恐ろしく嵩高な、色彩のゆたかなものを肩にかけながら物々しい衣ずれの音をひゞかして出て来たのに、又驚きを新たにした。