と云いながら、自分が先に階を下りると、車の簾を両手で高くかゝげ持った。
時平が重くて美しい肩の荷物を持て扱いながら、喘ぎ/\車の際まで辿り着くと、雑色や舎人たちが手に/\かざす松明の火のゆらめく中で定国や菅根やその他の人々が力を添え、両側から掬い上げるようにして辛うじてその嵩張るものを車へ入れた。
国経は簾をおろす時に、
と云いながら、自分が先に階を下りると、車の簾を両手で高くかゝげ持った。
時平が重くて美しい肩の荷物を持て扱いながら、喘ぎ/\車の際まで辿り着くと、雑色や舎人たちが手に/\かざす松明の火のゆらめく中で定国や菅根やその他の人々が力を添え、両側から掬い上げるようにして辛うじてその嵩張るものを車へ入れた。
国経は簾をおろす時に、