………自分がいかに老耄し、血のめぐりが悪くなっているからと云って、あんなにまでされて気が付かずにいられようか。
………国経はこゝまで記憶を辿って来て、さて、昨夜のあの時の自分の感情が妙な風に動いたことを思い出すのであった。
と云うのは、時平のそう云う眼に餘る行動を見ながら、奇怪にも彼はその無礼を不愉快に感ぜず、却って幾分かうれしいような気がしていたのであった。
………自分がいかに老耄し、血のめぐりが悪くなっているからと云って、あんなにまでされて気が付かずにいられようか。
………国経はこゝまで記憶を辿って来て、さて、昨夜のあの時の自分の感情が妙な風に動いたことを思い出すのであった。
と云うのは、時平のそう云う眼に餘る行動を見ながら、奇怪にも彼はその無礼を不愉快に感ぜず、却って幾分かうれしいような気がしていたのであった。