左大臣のやり方は、他人の面目や世間の掟を蹈み躙った傍若無人な行為であるのみか、色道の方でも仲間の仁義を無視した仕方で、あれでは色事師の資格はないと云うべきである。
そう思うと平中は、何か知ら不愉快なものが胸に残るのであった。
女に好かれる男の常として、なまけ者ではあるけれども、洒脱で、のんきで、人あたりがよくて、めったに物にこだわらない彼なのであるが、今度は例になく、時平のしたことが腹が立ってならなかった。
左大臣のやり方は、他人の面目や世間の掟を蹈み躙った傍若無人な行為であるのみか、色道の方でも仲間の仁義を無視した仕方で、あれでは色事師の資格はないと云うべきである。
そう思うと平中は、何か知ら不愉快なものが胸に残るのであった。
女に好かれる男の常として、なまけ者ではあるけれども、洒脱で、のんきで、人あたりがよくて、めったに物にこだわらない彼なのであるが、今度は例になく、時平のしたことが腹が立ってならなかった。