而もあの老人がそう云う災厄を蒙むるに至ったのは、平中が時平に詰まらぬおしゃべりをしたからなのである。
平中は、老人を不幸に陥れた元兇は自分であり、老人は何もそのことを知らずにいるのだと思うと、何と詫び言を云ってよいか分らないのであった。
だが人間は身勝手なもので、平中にして見れば、自分よりは老人の方が比較にならぬほど気の毒なことは分っていながら、馬鹿を見たのは誰よりも自分であると云う気がして、ひどく忌ま/\しいのであった。
而もあの老人がそう云う災厄を蒙むるに至ったのは、平中が時平に詰まらぬおしゃべりをしたからなのである。
平中は、老人を不幸に陥れた元兇は自分であり、老人は何もそのことを知らずにいるのだと思うと、何と詫び言を云ってよいか分らないのであった。
だが人間は身勝手なもので、平中にして見れば、自分よりは老人の方が比較にならぬほど気の毒なことは分っていながら、馬鹿を見たのは誰よりも自分であると云う気がして、ひどく忌ま/\しいのであった。