何かを捜し求めるように土饅頭の間をうろ/\している父の跡から、滋幹は殆ど踵を接するくらいに附いて行ったが、父は附けられていることを意識しているのかいないのか、さっきから一度も振り返ったことがなかった。
屍骸の肉を貪っていたらしい犬が一匹、不意に叢の間から跳び出して慌てゝ何処かへ逃げ去ったが、父はそんなものにも眼もくれなかった。
彼が何かしら異常に緊張し、それに精神を打ち込んでいるらしい様子は、後姿からでも判断が出来た。
何かを捜し求めるように土饅頭の間をうろ/\している父の跡から、滋幹は殆ど踵を接するくらいに附いて行ったが、父は附けられていることを意識しているのかいないのか、さっきから一度も振り返ったことがなかった。
屍骸の肉を貪っていたらしい犬が一匹、不意に叢の間から跳び出して慌てゝ何処かへ逃げ去ったが、父はそんなものにも眼もくれなかった。
彼が何かしら異常に緊張し、それに精神を打ち込んでいるらしい様子は、後姿からでも判断が出来た。