今、同書に拠って一例を挙げると、こゝにこんな話がある。
昔、比叡山の或る上人のもとに召使われている中間僧があった。
僧とは云うが寺男のような者で、上人に仕えていろ/\な雑用を勤めるのであったが、平素主人を大切にして、云いつけたことは一事をも違えず、まことに忠実な性質だったので、上人も少からず信頼していた。
今、同書に拠って一例を挙げると、こゝにこんな話がある。
昔、比叡山の或る上人のもとに召使われている中間僧があった。
僧とは云うが寺男のような者で、上人に仕えていろ/\な雑用を勤めるのであったが、平素主人を大切にして、云いつけたことは一事をも違えず、まことに忠実な性質だったので、上人も少からず信頼していた。