そして自分たちは役の行者の前鬼の後裔だと称している。
すべてがそんな土地柄であるから、南朝の宮方にお仕え申した郷士の血統、「筋目の者」と呼ばれる旧家は数多くあって、現に柏木の附近では毎年二月五日に「南朝様」をお祭り申し、将軍の宮の御所跡である神の谷の金剛寺において厳かな朝拝の式を挙げる。
その当日は数十軒の「筋目の者」たちは十六の菊のご紋章の附いた裃を着ることを許され、知事代理や郡長等の上席に就くのである。
そして自分たちは役の行者の前鬼の後裔だと称している。
すべてがそんな土地柄であるから、南朝の宮方にお仕え申した郷士の血統、「筋目の者」と呼ばれる旧家は数多くあって、現に柏木の附近では毎年二月五日に「南朝様」をお祭り申し、将軍の宮の御所跡である神の谷の金剛寺において厳かな朝拝の式を挙げる。
その当日は数十軒の「筋目の者」たちは十六の菊のご紋章の附いた裃を着ることを許され、知事代理や郡長等の上席に就くのである。