谷崎潤一郎 『吉野葛』 四十年前の日も、つい昨日の日も、ここでは同じに明け、同じに暮れていたのだろう。 津村は「昔」と壁ひと重の隣りへ来た気がした。 ほんの一瞬間眼をつぶって再び見開けば、どこかその辺の籬の内に、母が少女の群れに交って遊んでいるかも知れなかった。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア