紙をすくのは娘や嫁の手業になっているらしく、庭先に働いている人たちはほとんど皆手拭いを姐さん被りにしていた。
津村はその、紙や手拭いの冴え冴えとした爽やかな反射の中を、教えられた家の軒近く立った。
見ると、標札には「昆布由松」とあって、助左衛門と云う名は記してない。
紙をすくのは娘や嫁の手業になっているらしく、庭先に働いている人たちはほとんど皆手拭いを姐さん被りにしていた。
津村はその、紙や手拭いの冴え冴えとした爽やかな反射の中を、教えられた家の軒近く立った。
見ると、標札には「昆布由松」とあって、助左衛門と云う名は記してない。