―――と、おりと婆さんはそう語ってから、ふと思い出したように、立って仏壇の扉を開いて、位牌の傍に飾ってあった一葉の写真を持って来て示した。
それは津村も見覚えのある、母が晩年に撮影した手札型の胸像で、彼もその複写の一枚を自分のアルバムに所蔵しているものであった。
「そう、そう、あなた様のお袋さまの物は、―――」
―――と、おりと婆さんはそう語ってから、ふと思い出したように、立って仏壇の扉を開いて、位牌の傍に飾ってあった一葉の写真を持って来て示した。
それは津村も見覚えのある、母が晩年に撮影した手札型の胸像で、彼もその複写の一枚を自分のアルバムに所蔵しているものであった。
「そう、そう、あなた様のお袋さまの物は、―――」