そして最後に、夜食の膳に載っていた熊野鯖と云うものが非常に美味であったこと。
それは熊野浦で獲れた鯖を、笹の葉に刺して山越しで売りに来るのであるが、途中、五六日か一週間ほどのあいだに、自然に風化されて乾物になる、時には狐にその鯖の身を浚われることがある、と云う話を聞いたこと。
―――などである。
そして最後に、夜食の膳に載っていた熊野鯖と云うものが非常に美味であったこと。
それは熊野浦で獲れた鯖を、笹の葉に刺して山越しで売りに来るのであるが、途中、五六日か一週間ほどのあいだに、自然に風化されて乾物になる、時には狐にその鯖の身を浚われることがある、と云う話を聞いたこと。
―――などである。