それに、おんはだえのなめらかさ、こまかさ、お手でもおみあしでもしっとり露をふくんだようなねばりを持っていらしったのは、あれこそまことに玉の肌と申すものでござりましょうか。
おぐしなども、お産をしてからめっきりと薄うなったと、ごじゝんでは仰っしゃっていらっしゃいましたが、それでもふさ/\とうしろに垂らしていらっしゃるのが、普通のひとにくらべたらうっとうしいくらいたくさんにおありになって、一本々々きぬいとをならべたような、細い、くせのない、どっしりとおもい毛のたばが、さら/\と衣にすれながらお背なかいちめんにひろがっておりまして、お肩を揉むのにじゃまになるほどでござりました。
なれども、このとうとい上﨟のおみのうえもおしろがらくじょうするときはどうなるだろうか。