なにしろかようなへんじが出来いたそうとはたれいちにんもゆめにもおもいつかなんだことでござります。
そのうえおん子城介どのまでがおなじく二条の御所においてあけちが兵に取りこめられて御せっぷくあそばされ、御父子いちどに御他界と知れましたときはまったく世の中がわきかえるようなさわぎでござりました。
おりふし御次男きたばたけ中将どのは勢州に御座あそばされ、御三男三七どのは丹羽五ろざえもんどのと御いっしょに泉州堺の津においでなされ、しばた羽柴のかた/″\もそれ/″\とおくへ御出陣でござりまして、あづちのおしろにはお留守居役の蒲生右兵衛大夫どのが手うすのにんずで御台やお女中さまがたをしゅごしておいでなされました。