もっともわれ/\は四重までお供を仰せつかり、五重へは姫ぎみたちと文荷斎どのばかりをおつれになりましたが、わたくしはいまがだいじのときとぞんじ、五重へかようはしごの中途までそっとあがってまいりまして、いきをこらしておりましたことゝて、うえの御様子はもれなくうかゞっていたのでござります。
とのさまは先ず、
「文荷、そのへんをすっかりあけてくれ」
もっともわれ/\は四重までお供を仰せつかり、五重へは姫ぎみたちと文荷斎どのばかりをおつれになりましたが、わたくしはいまがだいじのときとぞんじ、五重へかようはしごの中途までそっとあがってまいりまして、いきをこらしておりましたことゝて、うえの御様子はもれなくうかゞっていたのでござります。
とのさまは先ず、
「文荷、そのへんをすっかりあけてくれ」