いったい「おれたちの仲間」というのはなんのことかとおもいましたら、上方ぜいがおくがたをうけとるために天守のちかくへしのびよって、ちょうろけんどのゝあいずを待っておりましたのだそうで、いま此のところをこんなにぞろ/\逃げてゆくのは、みんな裏ぎりの一味の者かそうでなければ上方ぜいのひと/″\ばかりなのでござりました。
「しかしちくぜんのかみどのはせっかくいくさにお勝ちになっても、めざすおくがたに死なれてしまってはなんにもなるまい。
朝露軒どのもあんなしくじりをやったのだから御前のしゅびがよいはずはない。